愛なき道

オリジナル小説「二人の戦女神」と「リリカルなのはシリーズ」の二次創作を中心に活動中

ふと思いついた短編「学校の後輩と閃光」  

仕事中に天啓を受け、二日で仕上げた短文小説です
リリカルなのはの二次創作となってます

三人称を書くのは数年ぶりでした
違和感タップリだと思いますが読んでいただけたら幸いです
読む前に、オリジナルキャラが出てきますので注意してください

私にとっては初の『百合』成分を含む小説となってます
百合なんて書くことは無いだろうと思っておりましたが、天啓って怖いですね(違うだろ)
コメント返しは次回にさせていただきたいと思います
本当申し訳ない
必ず返しますので気長に待ってて下さい
orz

では小説のほうをどうぞ↓

         「学校の後輩と閃光」 



 朝七時の登校時間。
 執務官として多忙な日々を送るフェイト・T・ハラオウンは、多忙な日々の中でも学校に行くことが好きである。
 その理由は親友やクラスメートたちと一緒になって勉強できるからという至って普通の理由なのだが、ここ数カ月は学校に行く事が少し疲れるようになってきていた。その理由は――

「フェイトお姉さま、おはようございますぅ!!」

 と背後からフェイトの名前を呼ぶ声がし、フェイトは「今日も元気だね……」と苦笑いを浮かべつつ後ろを振り返る。そこには右手を大きく振りながら黒い髪を肩まで伸ばしたフェイトよりやや身長が低い少女――高宮沙希――が走ってきた勢いそのままにフェイトに抱きついた。

 フェイトはクルリと半回転して高宮が抱きついてきた勢いを殺し、華麗に高宮を地面に着地させる。が、抱きついたまま離れようとしない高宮。
 しかも頬擦りまでしている始末。困った表情でフェイトが高宮に何か言おうとする前に、第三者による援護が入った。

「ちょっと沙希、いいかげんにしなさい!」

「みゃう!?」

 と、フェイトと同じ金色の髪を靡かせた小学校時代からの親友、アリサ・バニングスが高宮の頭に強烈なチョップを入れた。
 それを後ろで見ていたアリサと同じく、フェイトの親友である高町なのはと月村すずかは苦笑いを浮かべていた。高宮は頭を抑えながら

「アリサ先輩、滅茶苦茶痛いですぅ。少しは手加減してくださいヨォ」

 と涙目でアリサに訴えるも、アリサは腕を腰に当てて

「毎日毎日抱きつくような後輩には手加減無用よ」

「あ、アリサちゃん。さすがにそれは沙希ちゃんが可哀そうだよ?」

「アリサちゃん相変わらず厳しぃ」

「あはは……」

 見慣れたやり取りに乾いた声で笑うしかないフェイト。そう。フェイトが学校に行くことが疲れるようになった原因――それは、高宮沙希が原因であった。
 最初は、妙に懐かれたなという認識でしかなかったが、いつ頃か既に忘れてしまったが先輩以上……いやまるで本当のお姉さんのように接してきていると認識するようになった。
 実の妹がいないフェイト。この高宮が義理の妹かと言えばそうではない。フェイトにとっては高宮は学校の後輩でしかなく、「お姉さま」と呼ばれる謂れはないのだが、高宮にとっては「あの出来事」からフェイトは「お姉さま」であり、それ以上でもそれ以下でもない。

「でも、沙希ちゃん。いつも思うんだけど、この暑い中長袖でよく平気だよねぇ」

 と、いつも疑問に思っていた事を口に出すなのは。月は既に七月上旬であり、今年はそれなりに暑い日が続いている。
 だというのに、この高宮という少女は未だに長袖で学校に登校しているのだ。他人から見れば暑苦しい事この上ない。
 そのなのはの言葉を耳にした瞬間、ほんの一瞬だけ動きを止めた高宮だったがその後はいつも通り笑顔で

「実は私、肌が弱くて紫外線に当たり過ぎると、肌がボロボロになっちゃうんですよ。だから長袖なんです。高町先輩」

「そうなんだ……。ごめんね、変なこと聞いちゃって」

 誰もが思っていた疑問であったが、まさかそういう事情があるとは思わなかったなのはは本当にすまなそうに高宮に謝った。
 高宮は先ほどの笑顔のまま「気にしてませんからいいですよぉ」と言いつつフェイトに抱きつこうとしてアリサに叩かれる。

「沙希、あんたいい加減にしなさいよね。あんたがそうやってフェイトにベタベタしてるうちに私たちまで遅刻しちゃうじゃない!」

「あっ、そうでしたね」

「そうでしたねって、あんたねぇ……」

 高宮の間の抜けた言葉に呆れて何も言えなくなってしまったアリサ。そうこうしながら学校へと向かう一同。
 本日の休みは八神はやて一人。急に管理局の仕事が入ってしまったからだ。別に作者が関西弁書きにくいからという理由ではない事は確かだ。

「なんで私だけ任務が入んねん!」

 同時刻、突如管理局のとある部屋で大きな声を上げる八神はやて。その隣に文字通り”浮いている”リンフォースⅡ(ツヴァイ)は驚いた表情を浮かべ

「ど、どうしたですか、はやてちゃん?」

「あ、ごめんなリィン。こんな時に限って私だけ任務入るっちゅんは不公平やと思ったら声に出とってな」

 右手で頬を掻きながら、後でクロノかユーノ辺りをいじってやると心の中で決めるはやてであった。
 そんなのだから管理局のごく一部に「チビ狸」と呼ばれているのだが、それはそれである。



 太陽の位置も高くなり、気温が見事なまでに夏だなと感じるぐらい暑くなってきた昼休み。三年生の教室がある校舎の四階に、四階に相応しくない人物が教室の前をウロウロしている姿を今から昼食に行こうとしていたフェイトとなのはが目撃した。

「沙希ちゃん、よく三年生の階に来れるね」

 と感心した様子のなのはに対してフェイトは頭痛を覚えていた。そう、教室の前をウロウロしていたのは今朝フェイトに抱きついてきた高宮であった。
 毎日「一緒に御飯食べませんか」と期待に満ちた目で言われているフェイトにとって、断ると言うのは出来ないことだった。勿論、一緒と言ってもいつものメンバーも同席してなのだが、やはりと言うか何と言うか……朝同様にフェイトにベッタリなのは変わらない。
 よくある昼食のシチュエーションで、口を「あーん」して食べさせてもらうというのがあるのを読者諸君は知っていると思われるが、それを高宮がフェイトにしようとしたとすればどう思われるだろうか?
 確かに、高宮は曲がりになりにも綺麗な顔をしている少女だろう。街で男性に声をかけられても問題はないレベルではあるが、そんな少女が異性ではなく同じ少女であるフェイト、しかも先輩に対して行うべきものではないことは確かだろう。

「……沙希?これは何?」

「何って、玉子焼きですけど……?」

 と首をかしげて見せる高宮。そんなことはフェイトもわかっている。フェイトが聞きたいのはそういう事ではなく、なんで高宮が箸で玉子焼きを摘まんで自分の方に向けているのだろうかという事である。
 フェイトは高宮が何をしたいか理解しているが、認めたくない現実が今ここに存在していた。

「なんだか、数十回と見ていると突っ込む気力すらなくなってくるわ」

「あはは……確かにそうかもね」

 とはアリサとすずか。二人は既にフェイトを助けるつもりはなく傍観に徹するようだ。だが、この中で一人高宮に対抗心を静かに燃やしている人物がいた。それは……彼女と出会うのが運命だったのか、それとも必然だったのか……。今となってはわからないが、フェイトにとってかけがえのない存在である高町なのは女史であった。

(沙希ちゃんはわたしよりも可愛いかもしれないけども、フェイトちゃんはわたしの大切な友達なの!)

 もし、今なのはを見た人間が一人でもいたらきっと気絶するか、その場から逃げ出しているに違いない。そのぐらい怖いというより恐ろしい表情をなのははしているのである。
 勿論、本人は自覚していない。そんな恐ろしい表情をしていたなのはであったが、一転していつも浮かべる笑顔で口を開く。

「ねえフェイトちゃん。わたしの作ったお弁当どうかな?味見してほしいな……」

「え……な、なのは?」

 突然のことにオロオロとするフェイト。それを見ていたアリサは後にこう語った。「やっぱり、フェイトが夫でなのはがお嫁さんよね」と。それにはすずかですら同意していた。はやてに至っては「もう結婚したらどうや?」と言う始末。実際、数年後には同棲の真似事をなのはとフェイトはするのだが、それはそれだ。

「やっぱり高町先輩とフェイトお姉さまの繋がりは強すぎますぅ」

「そりゃそうよ。たかが数ヶ月程度の付き合いでフェイトと繋がりが持てるとでも思ってたの?馬鹿なの?なんなの?」

 と泣きそうな沙希に追い打ちをかけるアリサ。それにしてもこのアリサ、後輩イジメに対してノリノリである。

「ちょっと、アリサちゃん。それは言いすぎだよ?……多分」

「『多分』ですか、月村先輩!?」

 とガバッとすずかの言葉に反応する沙希。それを見て笑いだすアリサ。それに釣られるように小さく笑うすずか。それらを見て顔を見合わせて笑うなのはとフェイト。
 平凡な学校生活の一部ではあるが、執務官として忙しい日々を送っているフェイトにとっては日常に戻ってきていると認識できる場所であるのは変わりない。ただ、少しだけ精神的に疲れるだけであって、それ以外は普通であった。

「ほら、お姉さま。早く食べないとお昼休み終わっちゃいますよ?」

「え……あ、そうだね」

 高宮に言われて自分の食事が進んでいないことに気付くフェイト。色々なことがあって今日の昼休みも賑やかなうちに終わるのであった――




好評だったら続くかも?
コメント
コメントの投稿
Secret

トラックバック

トラックバックURL
→http://lonelystars51.blog.fc2.com/tb.php/44-d93e7ee8
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

総来訪者数

プロフィール

Are you ready to Action?

リンク

カレンダー

カテゴリ

最新コメント

最新記事

Message

検索フォーム

QRコード