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愛なき道

オリジナル小説「二人の戦女神」と「リリカルなのはシリーズ」の二次創作を中心に活動中

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学校の後輩と閃光Ⅳ  

どうも、最近調子が上がらないKATSUです
今回は、リリカルなのはの二次創作「学校の後輩と閃光Ⅳ」です
ひ、久々過ぎて口調に悪戦苦闘しました……モウダメカモワカンネ

今回は、ちょっと事件が起きます。オリジナルキャラの高宮さんが……?
……それ以前に、これ(学校の後輩と閃光)完全に不定期シリーズ化しているような気がするのですが……
どうしてこうなった?

では追記より本文です
どうぞ




 ある晴れた日の事だった。いつもなら登校途中に軽やかなステップで、先輩であるフェイト・T・ハラオウンに抱きつくのが日課となっているのだが、今彼女にはそんな余裕は全くなかった。登校している多くの生徒が、暑さに耐えられずに半袖の制服を着ているというのに、一人だけ長袖を着ているその少女は左手で右手を抑え、痛みに耐える為に歯を食いしばりながら学校へ登校していた。苦痛で顔を歪ませ、必死に一歩一歩重い足取りで――だ。
 そんな今にも倒れるのではないか、と思わせる雰囲気を醸し出している彼女の名前は高宮沙希。いつも笑みを絶やさず、元気な姿が印象的な少女とクラスメイトの評価である。そんな高宮が痛みで顔を歪ませながら歩いていれば不審に思う人間はいるわけで――

「沙希?どうしたの?」

「え……」

 突然声をかけられた高宮は一瞬その声が誰のものか理解できなかった。しかし、すぐにその声が憧れの先輩の声である事を理解するも、右腕に痛みが走り上手く返事ができなかった。あまりの激痛、そして気力でここまで歩いてきた疲労から、高宮は意識を失ってしまう。意識が途切れそうになる中、高宮は迫る地面を見て「ぶつかったら痛いだろうなあ」と思いながら意識を手放したのだった。

「沙希!?」

 意識を失い倒れた高宮を慌てて駆けつけたフェイトがしっかりと受け止める。フェイトは高宮を地面に倒れ込む前に受け止められた事にホッと一息するも、高宮の顔を見て息を呑んだ。顔面蒼白、息も荒く意識はない。登校するだけというのに高宮のこの異常さ。それを理解したフェイトは、意識の無い高宮に一言謝ってから高宮の身体を抱きかかえる。思っていた以上の身体の軽さに内心驚いた。いつも高宮は長袖を着ていたので気付かなかったが、よく見れば腕が細い。

「フェイトちゃん、沙希ちゃん無事!?」

「なのは……」

 少し遅れて長い髪をサイドテールにしている女子、高町なのはが駆け寄ってきた。なのははフェイトと一緒に登校していたのだが、ふと見慣れた女子が歩くので精一杯の様子でいたのを視界に捉え、その女子がフェイトの事を慕っている後輩、高宮である事を確認してからフェイトと一緒に高宮を見た。いつもなら自分達――特にフェイト――に気付きそうなのだが、今日に限ってはどこかおかしい。右手を庇いながら歩いている様子に違和感を覚えた二人は高宮に声をかける事にし、今に至る訳である。だが、悠長な事を言ってはいられない状況だ。

「なのは。保健室の先生ってもう来てると思う?」

「はぁはぁ……多分」

 全力とは言えないが、沙希をお姫様だっこしながら走しつつなのはに話しかける。かなり余力のあるフェイトに対し、少々息を切らせながら答えるなのは。教導隊で鍛えているとは言えど、まだまだ走る体力不足は否めない模様だ。

(沙希……もうちょっと我慢してね)

 フェイトは焦る心を落ち着かせつつ、自分の腕の中で魘されている高宮を気にしながらもさらに走る速度を上げた――



「……あれ?私……」

 高宮が目を覚ますと、目の前には白い天井が見えた。小説やゲームでよく「見たこともない天井だ」と呟くシーンがあるなと起きたばかりの頭で思う高宮。

「沙希!大丈夫!?」

「……え?」

 まだはっきりとしない意識の中、聞き覚えのある声が聞こえたので起き上がろうとした瞬間、右腕に激痛が走った。

「つぅっ!?」

 反射程に右腕を抑えようとした高宮は、自分の右腕がギブスで固定されているのに気づいた。痛みと共に完全に目を覚ました頭で、昨夜――に腕を踏みつけられたのを鮮明に思い出してしまった。

(そっか……それで昨日から痛くた眠れなかったけど、無理やり学校に行こうとして気絶したんだっけ)

「沙希?大丈夫?」

 と、右腕を抱えるようにした体制のまま微動だにしない高宮に、横で不安そうな表情で名を呼ぶフェイト。自分の名を呼ばれてあわてて顔をあげていつもの笑顔を浮かべる高宮。しかし、その笑みに影が見えたのをフェイトは見逃さなかった。

「ごめんなさい、お姉さま。ちょっと頭が混乱してまして……」

 嘘だ、と心の中で呟きながらも、あくまで平静を装うとする高宮。それは姉と呼んでいる存在のフェイトに心配をかけまいとの思いと、“あれの事”がフェイトの耳に入れば、間違いなく巻き込んでしまうとの恐れからだった。しかし、その高宮の表情を見逃すようなフェイトではない。

「高宮さん、目が覚めたようね」

 と、フェイトが高宮に問う前に、医者と思われる白衣を着た女性が部屋に入ってきてしまいタイミングを逃してしまった。高宮は周囲を見渡し一息ついてから、目が覚めてからの疑問を医者であろう女性にぶつけてみることにした。

「えと……ここは?」

「ここは海鳴大学病院の個室病室よ」

 と、フェイトに「ちょっとごめんなさいね」と断りを入れてからベッドの左側に立つ女医。病院という言葉に緊張した表情を浮かべる高宮。予想していなかったわけではないのだが、それでも病院にだけはお世話になりたくなかったというのが高宮の本音である。病院で自分の体を見られれば、間違いなく“あれ”について問われるとの認識でいたからだ。

「あー……そこのあなた……フェイトさんだっけ?ちょっと悪いんだけど、一度席外してもらえるかしら?ちょっと今から診察したいから、ね?」

「あ、わかりました。……沙希、後でね」

 と、心配している表情で高宮にそう言ってからフェイトは静かに出て行った。高宮はそのフェイトに何も言わずに、ただフェイトが出ていく姿を見守るだけだった。フェイトが出て行ってから数秒後。医者であろう白衣の女性が口を開いた。

「自己紹介が遅れたわね。私はここ、海鳴大学病院の小児科を担当している栗原よ。本当なら、骨折だから整形外科の先生が見るべきなのだけど、ちょっと聞きたいことがあって私になったのだけど……処置は整形外科の先生がしたから安心していいわよ。わかった?」

「わ、分かりました」

 矢継ぎ早に説明を受けた高宮は、コクコクと頷きながらも内心警戒していた。“あの事”を聞かれたらどうやって誤魔化そうかと。“あれ”が公になれば自分は助かるかもしれない。でも、ほとんどの場合がきちんとした対応もされずに、状況が悪化するだけだと聞いた。なら、公にならない方向に持っていかないといけない。そんな事を考えていた。
 そんな高宮の心情など分かるはずのない栗原は、一つ咳払いをしてから口を開いた。

「付き添いで来てくれていたフェイトさんには話していないのだけど……」

 とそこで区切って、高宮の様子を見る栗原。高宮の表情は安堵の色が見えていた。フェイトに聞かれていないという事は、姉と慕っているフェイトを自分の事情に巻き込む事はないと安心したからだ。だが、その安堵も一時にしかならなかった。

「貴女の体を見させてもらった医者から、貴女の体に青痣が何ヵ所かあるって報告が来てね……」

「!」

 栗原の言葉に青ざめる高宮。想定はしていたが、やはり言葉となって自分の耳に入ってくると、知られてはいけない事を知られてしまったという思いが高宮を襲っていた。その高宮の様子を見て、険しい表情に変わる栗原。もしかして――なのかという疑念を抱きながらも、高宮に青痣について問う。

「その青痣……どうしてできたか聞いてもいいかしら?」

「え、えとですね……わ、私おっちょこちょいだからあっちこっちぶつかったり、転んだりした際にできちゃったみたいで」

 テヘと笑う高宮。誰がどう見ても嘘だというのは分かる仕草に医師である栗原は深々とため息を吐いてから

「今回の骨折も転んでかしら?」

「はい」

 素直に頷く高宮。高宮の腕を見た医者からの報告書によると、転んだ程度でなった骨折ではないとの事。しかしこの高宮は「転倒して骨折した」という質問にハッキリと頷いた。栗原は「そう」と呟いてから、この件をどう処理するかを考えていた。本人(高宮)を問いただしても、真っ当な回答を得られるとは思えない。そう考えて栗原は再び深々と溜息を吐いた。


「沙希大丈夫かな……」

 海鳴大学病院一階の待合室の椅子に座って高宮の事を心配するフェイト。保健室の先生と一緒に来たのだが、先生は学校で他の生徒が倒れたとの連絡があり、そちらの方へ向かってしまった為、フェイトが高宮のそばにいる事になった。本当なら高宮の親が来るべきなのだろうが、連絡がつかないとの事らしい。

(沙希の親……か)

 高宮の親が来ない事への疑問もあるが、高宮と出会ってから、高宮の親の話を一度も聞いた事がなかった事に気づくフェイト。自分の親代わりのリンディについては何度か話した事があるが、高宮は一度足りとて自分の家庭の事について話した事がない。姉妹の有無すら聞いた覚えもない。

(沙希本人についてはよく知っているつもりでも……私、沙希について何も知らない?)

 自分が高宮について何も知らない事を初めて知ったフェイト。好きな物やアーティストについてだったり、今どきの流行についてなど、中学生ならば色々と話す事もあるだろう。だが、そういう会話に高宮は入ってきた記憶が全くない。

「沙希……」

 不安が募るフェイト。沙希がどうしてそういう会話に入ってこないのかはわからないが、高宮がいつも通りの笑顔を浮かべてくれる事だけを待合室で待ちながら願うのだった。

「フェイトお姉さま!」

「え?」

 そんな時だった。突然、フェイトの後ろから椅子の背もたれ越しではあるが左腕だけで元気な声で抱き付いこられた。こんな事をするのは今この病院内で一人しかいない。

「さ、沙希?」

「はい、そうですよ」

 と、先程まで痛さのあまりに倒れてしまった人間とは思えないほどの明るい声で返事をする高宮。右腕が使えないというのにフェイトの背中に頬擦りしているのはさすがというべきか。だが、フェイトはその高宮の笑みを見て、どこか無理をしているようにしか見えなかった。

「沙希、無理してない?」

「無理はしてませんよー。御覧の通り、右腕は使ってませんし」

 と言いながらフェイトから離れる高宮。どうしたのだろうとフェイトは不審に思いながら立ち上がり後ろを見ると、そこには満面の笑みを浮かべた高宮がいた。確かに満面の笑みなのだが、やはりどこか無理しているようにしか映らないフェイト。だが、本人は無理をしていないと言っている。どこかもどかしさを感じているフェイトだが、高宮の笑みがどこか見た事のある笑みである事に何も言えずに立ち尽くす。

「お姉さま?」

「あ、ごめんごめん。ちょっと考え事しちゃって。……沙希、学校に行けそう?無理なら家に送っていくけど」

 と、フェイトがおかしい事に気付いた高宮が心配そうな表情でフェイトを見ていたので、フェイトは慌てて答えてから、学校に行けるかどうか確認を取る。先生の話しだと右腕が使えないから、かなり日常生活に影響が出る思うから、少しでもいいから手助けしてあげて欲しい――との事だが、残念な事にフェイトは三年生であり、二年生の教室で授業を一緒に受けるわけにいかないのが現状であり、高宮が授業の内容をノートに取る事が無理なのではないかと不安なフェイト。

「もちろん学校に行きますよ!私、言ってませんでしたけど利き腕左手なんです。だからノートもしっかり書けるので安心してください、お姉さま」

 とニコリと笑みを浮かべる高宮は、折れていない左手でフェイトの腕を引っ張りながら「ほらほら、早く行かないとお昼になっちゃいますよ」とフェイトを急かす。急かされたフェイトは、いつもの高宮の様子に一先ず安堵しながら、高宮の隣を歩いていく。
 バスで学校へ向かう最中も、高宮はフェイトと一緒にいられるのがうれしいのか、骨折した人間とは思えないほど笑顔を浮かべていた。ただ、やはりというべきか、フェイトにはその笑顔にはどこか陰りが見えてしまった。

 しかも、高宮が骨折したのに、両親が病院に来ていない事にも違和感を覚えていたフェイト。家庭の事情があるにしても、連絡すらないのはどうもおかしい。

「それでですね……でして」

 高宮の話しに相槌を打つも、その内容は全く耳に入ってきていないフェイト。家庭の事を聞くのは躊躇われる。今まで高宮が家庭の事を話していないのは、きっと何か深い事情があるからで、他人である自分が易々と聞いて良いものではないとフェイトは思っていた。だが、その半面で聞いてあげて、何か問題があれば力になってあげたいとフェイトが思っているのも事実だった。
 家庭問題もさる事ながら、もう一つに気になる事があった。

(沙希を抱いた時、思っていた以上に軽かったのと……あの細い腕)

 そう。高宮の“細すぎる腕”だった。キチンとした食事をとっているのかと疑いたくなるほどの細さと軽さ。何か嫌な予感がするフェイトだったが、高宮の自分を呼ぶ声に慌てて反応する。

「お姉さま!人の話聞いてました?」

「ご、ごめんごめん。ちょっと考え事してて」

「もうっ!」

 と、子供のように頬を膨らませて不貞腐る高宮。それを宥めるフェイト。フェイトは知らない。この平和な日々が、徐々に壊れていく事……高宮が追い詰められていることを――
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